シャープは2007年9月26日、「AQUOSブルーレイ レコーダー」4機種9モデルを発表した。BD(Blu-ray Disc)ドライブのみ搭載のストレート(HDDなしの)レコーダー「BD-AV1」「BD-AV10」と、BDドライブとHDDを搭載するハイブリッドモデル「BD-HDW15」「BD-HDW20」がラインアップされている。「21世紀の地デジビデオを実現した」(シャープ)というBD-AV1/AV10のユニークなコンセプトと、ハイブリッド機BD-HDW15/HDW20の“本格度”を探ってみたい。
| HDDとBDドライブを搭載するハイブリッドレコーダー2モデル。左が500GB HDDを搭載する「BD-HDW15」で、右が1TB HDDを搭載する「BD-HDW20」 | 1層および2層のBD-REメディアに記録できる「BD-AV10」。4色のカラーバリエーションを用意する |
| 1層BD-REメディアに記録できる「BD-AV1」。こちらは3色のカラーバリエーションを用意する |
VHSデッキが良かった理由
とあるインターネットの掲示板で「次世代光ディスクについて」といったスレッドが立つと、次世代規格にまつわる議論とともに「VHSは良かった。もう一度VHSのようにシンプルで使いやすい録画機が欲しい!」という意見が多く聞かれたりして興味深い。懐古的な部分を差し引いて考えてもうなずける意見が多く、デファクトスタンダードとしてのVHSデッキのフレンドリーさを改めて感じてしまうのである。
筆者が考えるVHSデッキの優れている点とは、
1.メディアがシンプルで何度でも使える
VHSの種類は繰り返し録画できるカセット1種類のみ。DVDは規格の乱立でメディアごとに機能が異なり、理不尽な制限が多い。
2.操作が簡単
VHSカセットを入れて、リモコンだけで操作できる。
3.消去する手間がない
DVDのように「ファイルを消去する」という概念がない。重ね書きの危険はあるものの、録画すれば消去も同時に行える。
4.録画残量が見える
テープの減り具合を目で見て実感できる。DVDは録画残量を数値でしか読み取れない。
5.ダビングの必要がない
一度HDDに録画してから、さらにDVDにダビングするのは面倒。
6.録画時間が長い
VHSテープに最大8時間も録れる。DVDでは標準画質で2時間程度しか録れない。DVDに8時間録ろうとすると画質が極端に落ちてしまう。
7.VHSデッキもテープも低価格。
これは説明するまでもないだろう。
従来のDVDレコーダーは多くの点でポストVHSの条件を満たしていないことが分かるだろう。こうしたDVDの反省の下に作られたBDは、メディアが追記型の「BD-R」と書き換え型の「BD-RE」の2種類に統合され、機能の制限も少なくなった。大容量で長時間の録画も可能だ。このためBDドライブのみを搭載したストレートレコーダーも実用的になったと言える。BDは最先端メディアというイメージがあるが、実は真の“ポストVHS”としての条件も備えているのである。











